Web2.0は現状認識

シックス・アパートの平田大治氏へのインタビューです。
http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/web2/2006/01/06/6940.html

正直にいって、シックス・アパートとしてWeb 2.0という言葉によって左右されるようなことは無いといえます。個人的にも、Web 2.0は「現状認識」だと思っています。ブログによってWebが変わってきて、その方向性が分かる人には分かっています。それをTim O'Reilly氏がWeb 2.0という言葉で分かりやすくしたわけです。このWebの変化によってビジネス環境の変化も速くなってきました。シックス・アパートとしても、そういう流れに乗ってスピードに負けないようにしたい、と思っています。

私自身この見解に感銘を受けました。Web2.0と世間は騒いでいく中で、違和感を感じていましたが、オライリー氏の論文にあるブレーンストーミングでも、最初、Web2.0的なウェブサービスは何かという例が書かれていたと思います。最近の流れをコンセプト化したものがWeb2.0ということでいいと思います。
Web2.0については新年明けて日経産業新聞でも特集が組まれていましたが、この言葉がブログのようにマスメディアに出たときのインパクトはあると思います。最近は株式も盛んなようですから、あまりウェブに詳しくない人が聞いたら飛びつくような気がします。特に最近は「生協の白石さん」などネット初の流行もかなり発生しています。インターネットをしている人、していない人(情報のソースの差です)の情報格差は数ヶ月発生しているのではないでしょうか。

情報の出し入れが違います。Web 2.0的といえる現在は、情報の価値が世の中的に変わってきていると思います。それは何かというと、昔は人が知らないことを知っていること、キャプチャーすることが価値だったわけで、必要に応じて情報を出力するのがお金になる時代がありました。
 ところが、インターネットの出現によって変わりました。検索し、フィルタリングし、サマライズして、自分の情報とすることが簡単になりました。だから、情報をためるのではなく、出すことが価値になります。
 あの人、あるいはあのサービスは、いい情報をたくさん持っているから、行けば常にいい情報をもらえる、ということになれば、多くの人(トラフィック)が集まります。そういう評判がたつと、今度はどんどん新しい情報も集まってきます。つまり、非常にいい感じの情報の流れといいますか、輪ができてくるのです。そう考えると、価値を出力する立場にならないと、その輪に入っていけないわけです。

─なるほど。「参加のアーキテクチャー」ですね。

情報を出すことが価値となって、新しい情報が入る、私自身昔から感じていることですが、Web2.0はそれが感覚ではなくて、数値に出る、アクセスログトラックバックなどということが革新的なんでしょう。あと、この文脈、私自身はまだ勉強不足ですが「アテンション・エコノミー」とやら流行り言葉との関連も気になりますね。

一点、気にになるのは、日本はビジネスブログの利用が盛んだと述べていますが、私にはどうも一時の飛びつきに見えるんですけれどね。何でも飛びつけばいいやという流れで。たとえば。

T&Dホールディングスの取締役のブログ
http://www.tdblog.com/archives/2005/10/post_28.html

2005年10月11日
休みの理由

10月になった先週は丸々休み。
理由は「アップ係り」君が遅い夏休みを取っていたからである。

これだったらCMSの本旨とちょっと違うような気がするのですけれどね。