どうぶつの森って言うのが口コミ効果なんだとか(笑)

アリエル・ネットワークの徳力基彦氏のFPNの記事。ニンテンドーDSの「おいでよ どうぶつの森」がブログの口コミ効果の実例ではないかとして、事例を載せています。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1149

どうぶつの森が発売されたのは、昨年の11月23日。
 発売から2日で25万本を売ったそうですから、そもそも口コミが無くても大ヒット商品なのが分かります。
そして11月24日に記念すべき、いしたにさんのこのエントリが登場します。

  • 11月24日 「もう仕事なんかやめてどうぶつの森に行きたい」 (みたいもん!!)

 このあと12月13日まで、どうぶつの森エバンジェリストと化した、いしたにさんの怒涛のどうぶつの森解説が始まるわけですが。
 注目すべきは、この後の広がりです。

  • 11月29日 事例1 あらやんの気ままなブログ 「DS買った」

 「まわりで「どうぶつの森」がどうやら人気らしいことをしりなんだか欲しくなってつい衝動買い。」

  • 12月2日 事例2 29man(ニクマン) 「動物の森ブラザーズ」

 「あまりにもみんなが楽しそうに遊んでいるので僕もニンテンドーDS&動物の森を買う事にしました。」
(中略)

しかも、この波紋はブログ界だけにとどまらず、ついには、いしたにさんあの「R25」に登場してしまってます。

そんなこんなで、最終的に私も買ってしまったわけ(事例10)ですが。
驚くことに、これらの事例はあくまで「どうぶつの森を買って」かつ「ブログに書いた人」だけ。
これ以外にも、買ったけどブログに書いてない人や、それぞれのブログ記事を読んで買った人がいることを想像すると、この口コミの広がりたるや、きっと凄いですよね。(そういえば、mixi株式会社のふぁるさんも、年末に買ったとか買わないとか・・・)おまけに、影響された人の層が多様なのも、ブログの口コミならではの特徴でしょうか。

「突っ込みどころ満載」であってもあえて突っ込むと「知り合いの内輪ネタじゃないか」ってこと。確かに影響されて買っているんだと思いますけれど。こういう影響力の強いブロガーの人たちってたいてい知り合いなんですよねえ。口コミをマーケティング的に面白いと思うのは、やっぱりある一定のコミュニティを超えて伝わるということが発生するわけで。身内の中で広まっているのなら、学校の噂話と変わらないのです。私の感覚では。
何らかの形で、口コミマーケティングへの示唆ってことになると、方法としてはやっぱり心理的に親近感のある人の話は聞いてみようっていう考え方で仕掛けるということでしょうかね。たとえば、私なんかがときどき本を紹介していますけれど。どこの馬の骨かわからない人の推薦なんてどうでも言い訳で、やっぱり有名人とかからの推薦じゃないとってことになる。ブログで親近感がある人となると自分の知人か、アルファブロガーって言う人たちになるのかな、同じブログという土俵だから親近感があるわけ。彼らをどう取り込むかってことになる。
上の事例は「知人が書いている」プラス「知人はアルファブロガー」であるということでうまくいっている事例となるのかな。誰かアルファブロガーをつかまえると、みんな友達だから、芋づる式にうまい具合に連鎖するという話でもあるんだろうけれど。それを狙ってライブドアなんかはブロガーの交流イベントするのかもしれませんね。

でも、有名人を使ってアピールするというアプローチとしてしまうと、今までのマス広告とそんな変わらないですね。違う点はというと、彼らは有名人だけど、有名税を取らないわけで直接アプローチをとっても、サンプルあげればOKってことで、芸能人使うよりは(きっと)費用がかからないってことかな。それがきっと、各企業が口コミっていうものに目をつけている大きな理由だと思う。彼らにアプローチする費用がかかるようになったら口コミなんていわなくなるような気も。

まあ、こういうインフルエンサーというか影響力のあるブロガーたちがシンジゲート(連携)するとかなりメディア的に恐怖があるということがどんどん現実化していますね。CGMという言葉がちょっと前から言われてて、広告代理店等でも結構話題になって(もう下火になって)いる話を聞いたことがありますけれど。
別に一般人がメインストリームメディアに勝ちうる力を持ってのではなくて、どちらかというと今まではメディアにいいように使われてコメントされていた「有識者」とか、セミプロっぽい表現者に力を与えたような気がするんですよねえ。彼らが束になるとメディアにも負けないですよと…。

ちょっと発散気味なのでここまで。
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